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ブログ

原町田β

とうきょうすくわくプログラム活動報告~絵本からひろがる世界 おおきなかぶ~

1、テーマ:おおきなかぶ
<テーマ設定の理由>
おおきなかぶの絵本は園でも大人気。はじめは先生に読んでもらうことが多かったですが、2歳児のお友だちは自分より小さいお友だちに読み聞かせをしてあげる姿も見られるようになりました。
「かぶをそだてたい」の一言からかぶを育てることに。

2、活動スケジュール
特定の日を決めるのではなく普段の生活の中で、こどもたちが自分でやってみたい!やってみたらどうなるのかな?と疑問に思ったことを、すぐにすいあげ、こどもたちからの発言を中心に実践していく。

3、活動のために準備した素材や道具、環境の設定
心地よい環境の中で絵本を読み込めるよう、ソファーを設置する。
毎日の生活の中で、様々な絵本を自由に手にして、自分で読んだり、保育者に読んでもらったりとしながら、絵本の世界に入り込むことができるような環境を設定する。
こどもたちの声からやってみたいと声があがったものをその都度、準備していく。
ドキュメンテーションは誰でも見ることができるよう、室内に貼りだし、展開があるたびに追加していく。

4.探究活動の実践
<活動の内容> <活動中のこどもの姿・声、子供同士や保育者との関わり>

繰り返し絵本を読んでいく中で、興味を持った「カブ」
自分たちでも育ててみたい。という話題になりました。
種を買いに行き、種植えし、

毎日水やりをして観察します。


そんな中、3歳児以降に進級する幼稚園にあそびに行く際にカブを育てていることを伝えると、幼稚園で収穫したものを見せてもらえることに。
幼稚園に到着して先生たちに挨拶にしたあと案内してもらうと…

「わあ!おおきなきなカブだ!」
「うんとこしょ、どっこいしょ」
絵本の内容を思い出しながら持ち上げてみると、「おもーい!ぬけた」と嬉しそうに笑い合います。
おおきなかぶは本当にあるのだということを知ることができました。

自分たちの『かぶ』も大きくなるのかな。楽しみに水やりを続け、成長を観察し、いよいよ収穫の日が…。

「できた!みて!」

「ちいさいかぶ」
(絵本や進級先の幼稚園で見たものより大きくないことへの気づき)

「おおきくないね たべられる?」と、こどもたちとの問いかけに

「どうやって食べようか?」先生とおともだちと相談します

「かぶのみそしるにしよう」
話し合い、お味噌汁にすることにしました。
お味噌をは系列の園が作ってことを先生が思い出し、こどもたちに伝え「わけてもらおう」ということに。

「かぶはちいさいけどはっぱはおおきいね」
実だけでなく葉っぱの大きさにも気が付きました

お野菜が苦手なお友だちも「じぶんでそだてたからたべてみる」と自ら挑戦し「おいしい!おかわり」と野菜の美味しさを知ることが出来ました。
「おじいさんたちはどうやっておおきなかぶをたべたのかな?」

他にはどんなかぶ料理があるか、話していると
「(カブを見せてもらった)ようちえんできいてみる!」会話が広がります。
かぶについての探究がつづいていました。

5、振り返り
<振り返りによって得た先生の気づき>
活動の様子は、日々の振り返りの中で、職員同士で共有し、ドキュメンテーションを作成し、園内に貼りだし展開を追加していけるようにすることで、職員以外の方とも共有していけるようにする。

絵本で見ていた世界を自分たちでも作ってみることで、食物を育てること・食べ物を作ることはすぐにはできず、時間がかかるという経験をすることができたと感じた。
水やりをこどもたちが順番で行ったり、散歩の行き帰りにかぶの観察を毎日続けていくことで、こどもたちの関心も継続していくことができた。
また、絵本を読んでいた興味から始まったかぶづくりを、3歳児以降の関係園とも共有することで、実際に収穫したものを見せてもらう機会を作ることができた。今後、自分たちでおおきなかぶづくりに挑戦できるという、進級への期待にもつながったように感じた。
絵本で見ていた『おおきいかぶ』が実際にあることも、大切に育てても、かぶが大きくならないことがあることも知ることができたことは、1,2歳のこどもたちにとって大切な学びとなった。