1.活動のテーマ 「光との出会い0歳児・光を感じる 光探し1~2歳児」
<テーマの設定理由>
日ごろから探究型の保育として、保育室内の環境に関してこどもの興味関心が引き出せるような設定を大切にしている。
0・1・2歳児の小規模保育園なので、こどもが自由に触ったり試したりできるように素材やおもちゃを配置している。窓が多い部屋では、日の光を取り入れたスペースや、少し暗がりの環境なども設置しているため、光の探究をテーマに掲げ活動を楽しみたいと思った。
2.活動スケジュール
とうきょうすくわくプログラムの申請許可の決定通知が遅かったため、取りかかりが遅くなった。
2月~3月はお散歩時に影や光を感じることも多く、また室内もガラスが多く光を感じやすいことから、時期は適切であった。2月には、光をテーマにした研修としてボーダークロッシングス展に職員全員で参加、レッジョエミリアでの光の探究を目の当たりにし、実際に保育園でプロジェクターやライトテーブルを使い、拡大鏡など映ることへの興味へと広げていった。
3.活動のために準備した素材や道具、環境の設定
光のテーブル・拡大顕微鏡・ミラー・ハンディライト・プロジェクター・マイクロスコープなど自由に使えるようにし、それらに充てると変化するペーパーやシートやアクリル積み木なども設置した
保育者は、多くは語らずこどもの興味感心に合わせ、素材の提供や関わりを大切にした
4.探究活動の実践
マイクロスコープでいろいろなものを映してみて見たり、
光のテーブルで映し出したものの変化を感じ探究心が芽生えた。
ハンディライトやプロジェクターを使った光の探究は、
日常では見えにくいものが見えることがこども達には新鮮な
感覚であり、こうしたいあれもやってみたいという意欲につながり
単発ではなく毎日いつでも試せるような環境設定が大切だと感じた。
<活動中の子供の姿・声、子供同士や保育者との関わり>
(活動の内容、活動中見られた子どもの姿、保育者との関わり等)
園で使用している配信アプリ「ストーリーパーク」を使い、保護者にドキュメンテーションにまとめ発信した。また、保育室内に気づきや変化がわかるよう写真や様子を張り出している
5.振り返り<振り返りによって得た先生の気づき>
今回、光の探究は0歳児にとっても分かりやすく、すぐに試したいと思うような環境設定を試みた。こども達が家庭では体験できない顕微鏡や拡大鏡を使った探究となり、様々な光の変化から気づくことが多く、その気づきを近くにいる先生や友だちに伝えようとするコミュニケーションもうまれた。
身近にある光がこんなにも様々な形を変え、見方の変化から探究心が深まるひと時は、思い立った時に試せるような環境として今後も続けていきたい。
