

2025年12月12日(金)開催 14:00-16:00 @新宿アイランドウィング16F
東京都認定こども園協会主催の保育者向け研修会が開催されました。
「心地よい暮らしの場としての園を目指して ~子ども・保護者・保育者がともに育つ~」をテーマに、宮里暁美先生(お茶の水女子大学アカデミック・プロダクション寄付講座教授)を講師にお迎えしました。
当研究会は、本学園 理事長・齋藤祐善が副会長を務めており、保育・教育の現場に根差した政策的・実践的な学びの場として活動を重ねています。本研修会もその一環として実施されました。
講演では、「安心の基地」(いってらっしゃい、おかえりなさいの場所)があるからこそ子どもは挑戦へ向かうという循環が示されました。大人は“成果”だけに向き合うのではなく、日々の生活の中で「一緒に楽しむ」「見守る」「受け止める」ことが、子どもの育ちを支える重要な要素であることを改めて学びました。
また、「子どもが自分でし始めたことを大切にする」という保育の視点について、環境を整える役割、子どもの“やってみたい”を肯定しながら、かたわらで経過を見守る、共に味わう姿勢が具体的に語られました。あわせて、園で過ごす時間が長くなる今、教育と保育を分断して捉えるのではなく、子どもの24時間の連続性の中で「暮らし」をどう支えるか、夕方の保育やお迎えの時間の重なり方も含めて考える機会となりました。
後半は映像で保育の様子を視聴した後、他園の先生方と意見交換をしました。日々の実践や課題を共有することで、子ども・保護者・保育者が共に育つ園のあり方を、改めて見つめ直す貴重な学びの場となりました。